「モードスタイリング」
シャネル、クリスチャン・ディオールを代表とするモード界でも
Geishaや着物・帯をテーマにしたコレクションが毎年のように発表されています。
最近の例を挙げると、“ジョルジオ・アルマーニ オートクチュール F/W 2011/2012 パリコレ”
“プラダ S/S 2013 パリコレ” などがあり、YouTubeでショーの様子を観ることができます。
世界の最新ファッションを創り出している一流デザイナーさえも魅了してしまう “着物”。
形やデザインは私たちの知っている着物や帯とは全く違っても、
新しいファッションとしての可能性は十二分に感じることができます。
世界にはたくさんの服飾文化がありますが、
そのなかでも現代ファッションにここまで影響を与えている “着物” のポテンシャルを感じずにはいられません。
私も 前回のコラム でお伝えしたような、新しいハイファッションきものスタイリングを
VOGUE Japanをはじめ有名ファッション雑誌に提供しています。
1ヶ月程前もVOGUE Germanyの依頼で来年用の撮影を行いました。
2013年用にパリ、ミラノ、ニューヨークのコレクションで発表された一流ブランドの商品と
着物・帯・小物を合わせてGeisha Storyを創り上げるもので、
この日の撮影の為に世界中から集められた最先端モードファッションとのコラボレーションです。
ハイファッション系の色合いや日本の品格のある美しいイメージをうまくミックスし
ストーリーを壊さないようにスタイリングをしていきます。
帯1本を締めるにも、締め方でモデルのイメージが変わってきます。
クラシックでもモードな着付けでも、着物とモデルの魅力を最大限に引き出すのは
着付け師の持っている着付け技術とセンスです。
しかし最も重要なのは、着付け教室でも教えている “基礎” です。
今まで培ってきた伝統技術があるからこそ、新しくて良いものを創造できるのです。
言い換えるならば、基礎がしっかりしているから伝統を綺麗に崩して、それを活かせるのです。
私はファッション誌の撮影では基本的に“着物の品格”を表現するように心掛けています。
それが私のスタイルですし、着物本来の魅力を引き出せると考えています。
もちろん、フォトグラファーやディレクターの要望に応えるのが一番大事ですが
“品格” が無くなってしまうと“ただ崩しただけ”になってしまいます。
綺麗に着付ける伝統技術から、新しいものが誕生しているのです。
VOGUE Germanyの作品は出版前なので掲載できませんが、
今月UKのKISMET Magazineに掲載された写真をご紹介します。
これが 「ファッション」 としての “新しい着物の可能性” です。
シャネル、クリスチャン・ディオールを代表とするモード界でも
Geishaや着物・帯をテーマにしたコレクションが毎年のように発表されています。
最近の例を挙げると、“ジョルジオ・アルマーニ オートクチュール F/W 2011/2012 パリコレ”
“プラダ S/S 2013 パリコレ” などがあり、YouTubeでショーの様子を観ることができます。
世界の最新ファッションを創り出している一流デザイナーさえも魅了してしまう “着物”。
形やデザインは私たちの知っている着物や帯とは全く違っても、
新しいファッションとしての可能性は十二分に感じることができます。
世界にはたくさんの服飾文化がありますが、
そのなかでも現代ファッションにここまで影響を与えている “着物” のポテンシャルを感じずにはいられません。
私も 前回のコラム でお伝えしたような、新しいハイファッションきものスタイリングを
VOGUE Japanをはじめ有名ファッション雑誌に提供しています。
1ヶ月程前もVOGUE Germanyの依頼で来年用の撮影を行いました。
2013年用にパリ、ミラノ、ニューヨークのコレクションで発表された一流ブランドの商品と
着物・帯・小物を合わせてGeisha Storyを創り上げるもので、
この日の撮影の為に世界中から集められた最先端モードファッションとのコラボレーションです。
ハイファッション系の色合いや日本の品格のある美しいイメージをうまくミックスし
ストーリーを壊さないようにスタイリングをしていきます。
帯1本を締めるにも、締め方でモデルのイメージが変わってきます。
クラシックでもモードな着付けでも、着物とモデルの魅力を最大限に引き出すのは
着付け師の持っている着付け技術とセンスです。
しかし最も重要なのは、着付け教室でも教えている “基礎” です。
今まで培ってきた伝統技術があるからこそ、新しくて良いものを創造できるのです。
言い換えるならば、基礎がしっかりしているから伝統を綺麗に崩して、それを活かせるのです。
私はファッション誌の撮影では基本的に“着物の品格”を表現するように心掛けています。
それが私のスタイルですし、着物本来の魅力を引き出せると考えています。
もちろん、フォトグラファーやディレクターの要望に応えるのが一番大事ですが
“品格” が無くなってしまうと“ただ崩しただけ”になってしまいます。
綺麗に着付ける伝統技術から、新しいものが誕生しているのです。
VOGUE Germanyの作品は出版前なので掲載できませんが、
今月UKのKISMET Magazineに掲載された写真をご紹介します。
これが 「ファッション」 としての “新しい着物の可能性” です。
「着物コスチュームデザイン」
もう1つの可能性は、着物コスチュームです。
着物はスポットライトが当たることによって、さらに輝きを増し、目に色が飛び込んできます。
その素晴らしい伝統技術や品格をうまく活かし、レッドカーペットや映画、ミュージックビデオ、ページェントなどのステージコスチュームをデザイン/制作しています。
以前、UCLAの映画で私がデザイン/制作した“モダン歌舞伎”の衣装が起用されました。元歌舞伎役者の息子が、夢の中で出会う不思議なキャラクター用の衣装でとても幻想的なシーンです。最初の問い合わせでは、監督はクラシックな歌舞伎衣装を考えていたみたいですが、私の衣装を役者にフィッティングして見せると一転しました。映画は2013年公開予定なので、代わりにルックブック用に撮影した写真を添付します。
もう1つの可能性は、着物コスチュームです。
着物はスポットライトが当たることによって、さらに輝きを増し、目に色が飛び込んできます。
その素晴らしい伝統技術や品格をうまく活かし、レッドカーペットや映画、ミュージックビデオ、ページェントなどのステージコスチュームをデザイン/制作しています。
以前、UCLAの映画で私がデザイン/制作した“モダン歌舞伎”の衣装が起用されました。元歌舞伎役者の息子が、夢の中で出会う不思議なキャラクター用の衣装でとても幻想的なシーンです。最初の問い合わせでは、監督はクラシックな歌舞伎衣装を考えていたみたいですが、私の衣装を役者にフィッティングして見せると一転しました。映画は2013年公開予定なので、代わりにルックブック用に撮影した写真を添付します。
フォトグラファー:Kentaro Terra
モデル:Kirk Nishikawa Dixon
ヘア&メイクアップ:Chika Nomura
また、今月8日に来年に向けてのコレクション発表を行いました。
日本から取り寄せた、ビンテージの着物や色鮮やかな帯・豪華絢爛な打ち掛け、いわゆる「クラシック」に「コンテンポラリー」を融合した
“ニュービンテージ” を今回のコレクションテーマにしました。
ショーの全貌はこちらからご覧頂けます。
現在までに発表してきた作品が認められ、2013年3月にブラジル、サンパウロでコスチュームデザインを専攻している大学生を相手に“着物コスチュームデザイン”に関するレクチャー&デモンストレーションの依頼を頂きました。世界的に見てもエレガントで美しい“着物コスチューム”に大変興味があり、「着物×コンテンポラリー」のレクチャーを今から楽しみにしているとのことでした。
また、以前開催したビジュアルアートダンスショー ”Grand Vista” では 、ダンサー用の着物コスチュームを20着以上制作しました。
弊社が日々の業務を行うことで、世界に“着物の新しい可能性”が広まりつつあります。今後も世界の最先端を目指し、より一層活躍していきたいと考えています。
なぜ私がここまで着物にこだわるか、それは“着物”が好きだからです。
着物を文化として次の世代に残して行くためにも、縮小している着物市場を拡大するためにも、時代に合った良いものを創り続けて行きます。
来年早々に着物写真集“VISIONS of Kimono by SUEKO OSHIMOTO Vol.1” 発売予定です。
押元須上子
モデル:Kirk Nishikawa Dixon
ヘア&メイクアップ:Chika Nomura
また、今月8日に来年に向けてのコレクション発表を行いました。
日本から取り寄せた、ビンテージの着物や色鮮やかな帯・豪華絢爛な打ち掛け、いわゆる「クラシック」に「コンテンポラリー」を融合した
“ニュービンテージ” を今回のコレクションテーマにしました。
ショーの全貌はこちらからご覧頂けます。
現在までに発表してきた作品が認められ、2013年3月にブラジル、サンパウロでコスチュームデザインを専攻している大学生を相手に“着物コスチュームデザイン”に関するレクチャー&デモンストレーションの依頼を頂きました。世界的に見てもエレガントで美しい“着物コスチューム”に大変興味があり、「着物×コンテンポラリー」のレクチャーを今から楽しみにしているとのことでした。
また、以前開催したビジュアルアートダンスショー ”Grand Vista” では 、ダンサー用の着物コスチュームを20着以上制作しました。
弊社が日々の業務を行うことで、世界に“着物の新しい可能性”が広まりつつあります。今後も世界の最先端を目指し、より一層活躍していきたいと考えています。
なぜ私がここまで着物にこだわるか、それは“着物”が好きだからです。
着物を文化として次の世代に残して行くためにも、縮小している着物市場を拡大するためにも、時代に合った良いものを創り続けて行きます。
来年早々に着物写真集“VISIONS of Kimono by SUEKO OSHIMOTO Vol.1” 発売予定です。
押元須上子