前回のコラム で 「着物の仕立て」 や 「帯締めの組み」 を中国の業者に委託しているという現状を伝えました。
一見、日本の伝統工芸の一部行程が日本以外の国に委託されているという現実は、悲しいことです。
しかし逆に捉えるとすれば、経費が削減され販売価格が下がったことにより
以前よりも手軽に着物が購入できるようになったということであり、着物ファンにとっては嬉しいことである。
海外の業者に委託しているといっても、日本製の良質なポリエステルを使用しているので
自宅の洗濯機で丸洗いできるし、汗をかいたり汚れても安心。
手入れも上質なシルク素材に比べ、大変手軽である。
ということも助けて、最近若者の間で 「きもの」 を新しいファッションとして楽しむ人が増えてきた。
着物を自分なりの着方、センスでうまく取り入れ、小物使いとカラーコーディネートでオシャレに着こなしている。
「自分のファッションに着物を取り入れている」 と言い換えた方が彼らにはしっくりくるかもしれない。
形はすでに決まっていても、デザインのパターンは1枚1枚すべて違う。
「他人と絶対にかぶらない」 というのも、現代の若者から見た、きものが持つ最大の魅力かもしれない。
一見、日本の伝統工芸の一部行程が日本以外の国に委託されているという現実は、悲しいことです。
しかし逆に捉えるとすれば、経費が削減され販売価格が下がったことにより
以前よりも手軽に着物が購入できるようになったということであり、着物ファンにとっては嬉しいことである。
海外の業者に委託しているといっても、日本製の良質なポリエステルを使用しているので
自宅の洗濯機で丸洗いできるし、汗をかいたり汚れても安心。
手入れも上質なシルク素材に比べ、大変手軽である。
ということも助けて、最近若者の間で 「きもの」 を新しいファッションとして楽しむ人が増えてきた。
着物を自分なりの着方、センスでうまく取り入れ、小物使いとカラーコーディネートでオシャレに着こなしている。
「自分のファッションに着物を取り入れている」 と言い換えた方が彼らにはしっくりくるかもしれない。
形はすでに決まっていても、デザインのパターンは1枚1枚すべて違う。
「他人と絶対にかぶらない」 というのも、現代の若者から見た、きものが持つ最大の魅力かもしれない。
日本全国の着物の名産地などでは、地元で作られる紬 (つむぎ) や織物にもっと注目してもらおうと
新しい着物イベントや同好会が発足し活発に活動している。
例えば、まず Mixi (ミクシィ) や Facebook (フェイスブック) で着物好きの参加者を募り
当日は参加者全員が着物で集合、約400人が観光地を中心に着物でパレードをするという大規模なものもあれば、
気の合う仲間で着物同好会を作り、着物でランチやディナーを楽しみ、
その日の自慢のコーディネートをウェブサイトやフェイスブックのファンページにアップして
仲間内で盛り上がる活動というのも増えている。
また、京都では着物を着て来店した方に対し、ディスカウントサービスを実施しているカフェやレストランもある。
着物文化、着物市場の縮小への1 番の解決策は、きものを着る人を増やすこと。
つまり1人でも多くのきものファンをつくることである。
そう言った意味では、上記に紹介した活動は絶大な効果をもたらしているだろう。
人が人を呼び、きものが新しい趣味として広がっているのである。
それだけではない、着物は自身の次の世代へも受け継ぐことができるのである。
私が代表を務める SUEHIRO Kimono Agency では
日々の業務を通してアメリカから世界のきものファン増加に貢献している。
弊社ファンページには、アメリカを中心に世界中か らLike! (いいね!) が集まってきている。
つまり、世界中に着物ファンが存在するということである。
弊社の業務に関しては、また別の機会にご紹介しようと思う。
また、着物を作る側にも変化が起きている。
前回のコラムで京都の着物業界が縮小しており、多くの工場や呉服店が店を畳んでいるとお伝えしたが
実は現在残っている工場の中ではフル稼働しているところも少なくない。
「京友禅」 の作られ方を以前のコラム内でご紹介したが、当時取材した工場では1日に350枚もの着物を扱っている。
時代の変化に伴う縮小は否めないとして、市場がスリム化したという印象が強い。
「仕立て」 は中国での分業となったが、職人による染や刺繍の特殊技巧は、やはり日本人の手仕事でしかできない。
今後も変わらず日本伝統工芸の技術と品質を保ち続けていってくれることを切に願う。
余談だが、この感覚をアメリカに例えると
ハーレーダビッドソンの精密機器類パーツのほとんどが日本製を使用している。
という事実に似ているか、They don't careか (笑)
海外での着物ファンを増やすためにも着物に袖を通して頂きたい。
そしてゆくゆくは、会社での 「きもの着用奨励」 をしてはいかがだろうか。
弊社ではもちろんすでに取り入れている (笑)。
冗談はさておき、もし新しい趣味をお探しなら選択肢の1つに加えて頂きたい。
押元須上子
新しい着物イベントや同好会が発足し活発に活動している。
例えば、まず Mixi (ミクシィ) や Facebook (フェイスブック) で着物好きの参加者を募り
当日は参加者全員が着物で集合、約400人が観光地を中心に着物でパレードをするという大規模なものもあれば、
気の合う仲間で着物同好会を作り、着物でランチやディナーを楽しみ、
その日の自慢のコーディネートをウェブサイトやフェイスブックのファンページにアップして
仲間内で盛り上がる活動というのも増えている。
また、京都では着物を着て来店した方に対し、ディスカウントサービスを実施しているカフェやレストランもある。
着物文化、着物市場の縮小への1 番の解決策は、きものを着る人を増やすこと。
つまり1人でも多くのきものファンをつくることである。
そう言った意味では、上記に紹介した活動は絶大な効果をもたらしているだろう。
人が人を呼び、きものが新しい趣味として広がっているのである。
それだけではない、着物は自身の次の世代へも受け継ぐことができるのである。
私が代表を務める SUEHIRO Kimono Agency では
日々の業務を通してアメリカから世界のきものファン増加に貢献している。
弊社ファンページには、アメリカを中心に世界中か らLike! (いいね!) が集まってきている。
つまり、世界中に着物ファンが存在するということである。
弊社の業務に関しては、また別の機会にご紹介しようと思う。
また、着物を作る側にも変化が起きている。
前回のコラムで京都の着物業界が縮小しており、多くの工場や呉服店が店を畳んでいるとお伝えしたが
実は現在残っている工場の中ではフル稼働しているところも少なくない。
「京友禅」 の作られ方を以前のコラム内でご紹介したが、当時取材した工場では1日に350枚もの着物を扱っている。
時代の変化に伴う縮小は否めないとして、市場がスリム化したという印象が強い。
「仕立て」 は中国での分業となったが、職人による染や刺繍の特殊技巧は、やはり日本人の手仕事でしかできない。
今後も変わらず日本伝統工芸の技術と品質を保ち続けていってくれることを切に願う。
余談だが、この感覚をアメリカに例えると
ハーレーダビッドソンの精密機器類パーツのほとんどが日本製を使用している。
という事実に似ているか、They don't careか (笑)
海外での着物ファンを増やすためにも着物に袖を通して頂きたい。
そしてゆくゆくは、会社での 「きもの着用奨励」 をしてはいかがだろうか。
弊社ではもちろんすでに取り入れている (笑)。
冗談はさておき、もし新しい趣味をお探しなら選択肢の1つに加えて頂きたい。
押元須上子