「教える時は博士のように、教わる時は幼児のように」
これは初代 ・ 山野愛子さんの教えの1つです。
教える時に大切なことは 「自信とプライドを持つこと」 “自信” とは、絶えざる技術の勉強から生まれるものであり
“プライド” は技術的自信と人格形成との結びつきの結果と言えます。
ただし、決して自信と傲慢さとをはきちがえないことが大切です。
また、教わる時は幼児のような素直さと吸収力で学ばせていただくこと。
毎年、私はプロの着付け師資格取得者用の講習を、カリキュラムに沿って約半年間教えています。
その授業の1番最初に生徒さんにこの教えを伝えます。
なぜなら、半年後に査定を受け見事合格すると
着付け師、着付け講師の資格が与えられ、学ぶ側から教える側に一転します。
皆さんもご存知の通り、着付け ・ 着物の世界は驚くほど奥が深く、とても半年間では学びきれません。
生徒さんからの難しい質問に対し、もし答えを持っていなくても堂々と対処しなければならないからです。
オドオドとしていては、生徒さんの方が困ってしまいます。
私たちはあくまで基礎を教えているので、資格を取得する段階で初めて
着付け ・ 着物の深い部分を理解できるようになります。
そこからが本当のスタートなのです。
「一緒に学ぶ」
私は自分の着付け教室に臨む際、「教える」 ではなく 「一緒に学ぶ」 という姿勢を常に心がけています。
講師と言えど生徒から学ばされることはたくさんあります。
一般学校の場合と違って、年齢、学歴、着付けのキャリア、環境などもまちまちです。
一定の時間内に同じ学習をするときに、ついていけない人や理解の遅い人もいます。
そんな時は、自分の教え方が悪いのだと反省し、それぞれの生徒に合った教え方を考え直します。
「一緒に学ぶ」 姿勢を保つことで、自分自身に対する飽くなき反省、自己批判の姿勢を求めることにより
他人の長所を知り、他人の恩恵に感謝することができます。
つまり、“謙虚” でいることができます。
私自身パーフェクトではないですし、知らないこと、分からないことも沢山あります。
ですので、“知ったか” もしません。 分からないことは家に帰り、調べてから次回みんなに伝えます。
「明るい笑顔と優しい態度」
明るい笑顔が、教える者、教えられる者、相互をつなぐ暖かい心のかけ橋となってくれます。
生徒に対する思いやりや、相手の立場に立って教えようという気持ち、
解るまで徹底的に教えようという熱意から生まれる自然なスマイルは、必ず生徒の心に伝わります。
それが講師の愛情として受けとめられたとき、生徒とのゆるぎない信頼関係が生まれます。
「伝えるということ」
私の着付け教室には、毎回のように資格を取得してから間もない新米講師が
アシスタントとしてお手伝いに来てくれます。
彼女達はそこで初めて、人に着付けを教える難しさに直面します。
そんな彼女達に 「私のクラスではどんどん間違えなさい」 とアドバイスをします。
私のクラスで間違えたことは、私がフォローアップできるので全然問題ありません。
自分のクラスを持った時に同じ間違いをしなければ良いのです。
生徒さんにも新しい講師のことを説明し、新米講師の予行練習の場としてもご協力いただいています。
学びたい人がいても、正しく教える人がいなければ、そこで文化は途絶えてしまいます。
「新しい講師を育てること」 こそ
本当の意味で日本の着物文化を 「これからの世代に伝える」 ことだと実感しています。
押元須上子
これは初代 ・ 山野愛子さんの教えの1つです。
教える時に大切なことは 「自信とプライドを持つこと」 “自信” とは、絶えざる技術の勉強から生まれるものであり
“プライド” は技術的自信と人格形成との結びつきの結果と言えます。
ただし、決して自信と傲慢さとをはきちがえないことが大切です。
また、教わる時は幼児のような素直さと吸収力で学ばせていただくこと。
毎年、私はプロの着付け師資格取得者用の講習を、カリキュラムに沿って約半年間教えています。
その授業の1番最初に生徒さんにこの教えを伝えます。
なぜなら、半年後に査定を受け見事合格すると
着付け師、着付け講師の資格が与えられ、学ぶ側から教える側に一転します。
皆さんもご存知の通り、着付け ・ 着物の世界は驚くほど奥が深く、とても半年間では学びきれません。
生徒さんからの難しい質問に対し、もし答えを持っていなくても堂々と対処しなければならないからです。
オドオドとしていては、生徒さんの方が困ってしまいます。
私たちはあくまで基礎を教えているので、資格を取得する段階で初めて
着付け ・ 着物の深い部分を理解できるようになります。
そこからが本当のスタートなのです。
「一緒に学ぶ」
私は自分の着付け教室に臨む際、「教える」 ではなく 「一緒に学ぶ」 という姿勢を常に心がけています。
講師と言えど生徒から学ばされることはたくさんあります。
一般学校の場合と違って、年齢、学歴、着付けのキャリア、環境などもまちまちです。
一定の時間内に同じ学習をするときに、ついていけない人や理解の遅い人もいます。
そんな時は、自分の教え方が悪いのだと反省し、それぞれの生徒に合った教え方を考え直します。
「一緒に学ぶ」 姿勢を保つことで、自分自身に対する飽くなき反省、自己批判の姿勢を求めることにより
他人の長所を知り、他人の恩恵に感謝することができます。
つまり、“謙虚” でいることができます。
私自身パーフェクトではないですし、知らないこと、分からないことも沢山あります。
ですので、“知ったか” もしません。 分からないことは家に帰り、調べてから次回みんなに伝えます。
「明るい笑顔と優しい態度」
明るい笑顔が、教える者、教えられる者、相互をつなぐ暖かい心のかけ橋となってくれます。
生徒に対する思いやりや、相手の立場に立って教えようという気持ち、
解るまで徹底的に教えようという熱意から生まれる自然なスマイルは、必ず生徒の心に伝わります。
それが講師の愛情として受けとめられたとき、生徒とのゆるぎない信頼関係が生まれます。
「伝えるということ」
私の着付け教室には、毎回のように資格を取得してから間もない新米講師が
アシスタントとしてお手伝いに来てくれます。
彼女達はそこで初めて、人に着付けを教える難しさに直面します。
そんな彼女達に 「私のクラスではどんどん間違えなさい」 とアドバイスをします。
私のクラスで間違えたことは、私がフォローアップできるので全然問題ありません。
自分のクラスを持った時に同じ間違いをしなければ良いのです。
生徒さんにも新しい講師のことを説明し、新米講師の予行練習の場としてもご協力いただいています。
学びたい人がいても、正しく教える人がいなければ、そこで文化は途絶えてしまいます。
「新しい講師を育てること」 こそ
本当の意味で日本の着物文化を 「これからの世代に伝える」 ことだと実感しています。
押元須上子